2019/9/10(火)第1回ASPEn活動報告会レポート
- 2019/9/12
9月10日(火)に東京・京橋のASPEn本部にて、第1回活動報告会を開催しました。
参加者は30名。募集期間が非常に短い中でも満員御礼でした。
ありがとうございます。
まずは、代表理事の谷口から今年の活動報告をさせていただきました。
1. 不適切太陽光発電所撲滅/健全化ツアー
2. 美作市の事業用発電パネル税に対する反対意見提出
3. 自民党再生可能エネルギー普及拡大議連会合への出席
4. 国会議員との個別面談
5. 資源エネルギー庁新エネルギー課との面談
6. 発電側基本料金に関する対応
特に1の不適切発電所の健全化は、
私たち太陽光発電事業者が必ず自主的に
行っていかなければなりません。
太陽光発電所が土砂崩れなどの事故を起こした時、
私たち太陽光発電事業者は他人事だと思いがちです。
「なぜあんなところに設置したのだろう」
などと呆れることも少なくありませんよね。
しかし、一般の方から見れば太陽光発電事業者は
事故を起こしたオーナーも私たち一人ひとりも区別が付きません。
そうでなければ、東日本大震災で東京電力の福島第一原発が
起こした事故で中部電力や関西電力の原子力発電所は止まらないですから。
一部の太陽光発電事業者の方々からは、
行政の言いなりになっているとの批判の声が
挙がっていることも認識しています。
しかし、自主的に規制をしなければ必要以上に
厳しい規制をかけられる事になります。
なるべく早く自主的な規制を進めていかなければなりません。
その一環として不適切発電所の健全化ツアーを
行ってきました。こちらは今後も継続していくとともに
小規模発電所の集約化も検討していきます。
【感想および質疑応答】
Q:不適切発電所の調査に関して正直賛同しにくかったけれど、説明会に参加することで理解できた
ここの会に参加している人は発信している人、発信したい人、情報を出したい人に使いやすいPDFやバナーをいただきたい。
A
ありがとうございます。今後対応させていただきます
Q:各発電事業者が何年事業を続けて行く予定なのか意見集約をしてもらえたらどうか?
A
登録発電所の数が一定数を超えた段階で対応させてください。
Q:オーナーとして意識の高い人も意識の低い人もいる
意識の高いメンバーを集めることも大切なのでは?
A
意識の高い人の基準は立場によって異なります。
例えば、
・調達価格等算定委員会で言えば安価な電力を供給する発電所
・電力安全課で言えばとにかく安全な発電所
・市民活動をしている方なら地域に貢献する発電所
・金融機関だったら事業性が高く確実に売電する発電所
それぞれの視点でメンバーの意識を高めていけるよう活動していきます。
Q:20年後の買取は7円?それともガクッと下がって4円??
A: RE100企業の再エネが足りてはいない現状が
ずっと続いているなら現在の想定価格は可能。
電気が足りない未来には電気の価値が上がっている可能性もあります。
個人的には20年後は太陽光の電気で
農業をしたら未来は明るいのではと考えています。
Q:不適切発電所の摘発について各県の担当者の反応はいかがでしたか?
A:法律による後ろ盾もなく予算や人を配置できないため、現場は困っています。
自治体の力だけで不適切発電所の一斉摘発は実質的に無理だと思います。
Q:よい発電所の定義が一般の方にもわかるようにモデル事例を教えて下さい
A:新エネルギー課にトップランナー発電所の情報開示をお願いしています。
Q:実際、太陽光発電はどうなのか?
A:ブレーキがかかっているのは確かです。特に後出しの法改正で優良な事業者が逃げ出し始めているのは大きな懸念事項だと思っています。
Q:G20で馬上さんのお話しが気になりました。各国の反応は?
A:
(台風により馬上専務理事は欠席だったので谷口が代理で回答)
10カ国ほどの国がソーラーシェアリングをはじめたいと聞いています。
太陽光のためではなく、農業をよりうまく稼働させるための
ソーラーシェアリングが注目されています。
Q:パネルの需要はどこが伸びるのか?
東南アジアやアフリカで伸びることは明確です。
特に電気がないところでは不安定でも低コストで
設置できる太陽光は急速に普及が進んでいます。
将来的にパネル価格もさらに下がり続けていくと言われています。